新築施工事例
スパイラル・スキップする住まい
今回の作品も青砥建築設計事務所の設計による、当社建設事業部施工の作品です。
お施主様はまだお若いO様夫妻。
敷地の前面道路は比較的広いですが、近隣は住宅やマンションが建ち並んでおり、
敷地の間口は4.5mほどですから、敷地周辺からの採光は望めません。
O様は今が働き盛りの超多忙な方、奥様もご懐妊されておりご出産も控えておられました。
従いまして工事の打ち合わせは、お父様が現場へ足を運ばれ、
先生と当社担当者を交えての定例会議で行ないました。
若いご夫婦のお考え、お父様のお考え、先生のご提案、工務店サイドの見解と、
様々な意見・要望が飛び交い、激しい論戦になる時もしばしばありました。
でも、基本・目的は一つ、よりよい建物に仕上げることですから、
いつも最後はうまく着地し無事完成させる事が出来ました。
工務店としましては、お施主様から
「いいものを造ってもらって、ありがとうございました」
とおっしゃって頂いた時が最上の悦びです。
出来上がった家は、外観は方形のなんの変化もない建物に見えますが、
内部は大変変化に富んだ家です。
建物中央の光庭からの陽光が天然木の杉フローリングと
真っ白い壁・天井のすべてのお部屋に届きます。
この光庭を介して向かいのお部屋の気配が感じられ、
向かいのお部屋からもこちらの気配が感じられる、家中そんな雰囲気です。
誕生したお子様が歩けるようになった時、
お父さん、お母さんはお子様の成長を見守りながら楽しく暮らしていかれるだろうと想像できます。